one eventsはイベント事業を想定して創業された。
事業を本格的に開始する準備のなか、様々な感情が湧いてきて不安や期待はもちろん、そのほかに大きな割合を占めたのは「自分らしさを表現できているか」ということだった。表現する事ばかりを考えていたら本当に自分がやりたいこととは何か、私自身が避けてきた事に挑戦しなくてはいけない、そんな衝動があった。
常識や「普通」と言われること、それらを全うできる人が本当に素晴らしい人なのだろうか。
それぞれの幼少期は、親の価値観で育てられてしまう。例を挙げて私の両親の場合は、常識や「普通」を押し付けてくる両親だったと思う。子供らしい無邪気さや言動は親の常識と「普通」でジャッジされて、いつも怒鳴られて殴られていた。小学校低学年の頃には自分の感情を素直に出せない子供になっていた。人の顔色を伺う、それが当たり前になってしまった私は人と接するのが嫌で暗い子供になっていった。
30代後半にもなれば、そんな幼い頃の自分の状況も冷静に分析できるが、当時は世界が真っ暗闇で絶望感しかなかった。今では思い出として話せるのだから、だいぶ回復して自分らしく生きれるようになってきたと感じる。
これは私の例なので全ての人に当てはまるわけではないが、何が言いたいかというと「自分らしく生きる」ことはすべての人がやらなくてはいけないことだと思った、ということだ。
歌を歌うのが好きな人は歌手になり、歌が好きな人はそれを聞いて癒される。野球をするのが好きな人はプロになって、野球を見るのが好きな人は球場まで観戦しに行く。
世界はウィンウィンで良いのだ。
苦しまなくてはいけない人生なんてないのではないだろうか。
全ての人が幸せになるのが本当の世界だと思う。
いつから誰が「普通」なんて決めたのか。誰も他人をジャッジする必要もなく、一人一人の個性が輝いた世界の美しさを見たいと思った。
そのためにはまず自分が自由でなければいけない。